
大阪万博2025のサプライズプレゼンターとしてピアノを演奏し、誘致に導いたのが小川理子さんです。
小川さんはパナソニックの執行役員を務めるキャリアウーマンであり、ジャズピアニストの経歴もお持ちの方です!
上記の記事で小川さんのパナソニックでの経歴は書きましたので、ここではジャズピアニストとしての経歴を見ていきたいと思います!
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ジャズとの出会い

小川理子さんは、3歳でクラシックピアノを始め、相愛学園「子供の音楽教室」で音楽の基礎教育を学んだそうです。
幼いことから父親の影響で、ジャズに興味を持ち、ロック、ポップス、フォーク、フュージョンと様々な音楽を聴いていたそうです。
ジャズとの本格的な出会いは慶應義塾大学時代で、同好会でバンドを結成したのが、クラシック以外の音楽活動の始まりでした。
インプロビゼーションが好きだったようで、どんどんジャズピアノにのめりこんでいったそうです。
ジャズに関しては、熱い思いを持っていらっしゃるようで、以下のように語っています。
ジャズを演奏するうえで最も大切なことは、スイング、リズム、ソウルです。音楽を演奏していて、人間の「生体リズム」が「音楽のリズム」に共鳴するからこそ生きる力がみなぎるのだと実感できます。私が得意とするハーレムストライドスタイルは、左手の低音部を独特のスイング感でドライブしていく奏法ですが、まさしく古代エジプト時代から、低音のリズムは呪術に使われたほどに魔力をもつといわれてきたように、祭りの和太鼓、ジャズクラブのベースドラムの低音などにも、本能的な生命力を揺さぶる効果があると思います。
引用:[第40回] 小川理子 松下電器産業(株)音響研究所
パナソニック(旧松下電器産業)に入社後
大学卒業後はパナソニックに入社しますが、勤務時間が朝7時から夜12時までだった為、なかなかジャズピアノを演奏する時間が取れなかったそうです。
転機が訪れたのは、1993年に入社から7年携わった音響機器開発プロジェクトがバブル崩壊の影響で解散したことでした。
この時は、会社を辞めようかとまで落ち込んだそうです。
しかしこの時に、当時の上司であった木村陽一氏に音楽をやろうと誘われ、木村陽一トリオを結成することになります。
木村陽一氏は、日本のニューオリンズジャズの草分けといわれる、ニューオリンズの名誉市民でもあるジャズドラマーだったそうで、木村氏との出会いを機に趣味程度の活動が広がっていったそうです。
こちらがニューオリンズ・ラスカルズのメンバーの方々です。
- 河合良一(クラリネット、リーダー)
- 志賀奎太郎(トランペット、ボーカル)
- 福田恒民(トロンボーン)
- 川合純一(バンジョー、ボーカル)
- 尾崎喜康(ピアノ)
- 石田信雄(ベース)
- 木村陽一(ドラムス、ボーカル)
右後ろの方が木村陽一さんです。
アップがこちらです。
木村さんはまさに、小川さんのジャズのきっかけを作ってくれた方と言えそうですね。
30代は仕事とピアノの没頭し、ジャズは趣味程度の活動だったそうですが、1997年にはアメリカツアーを実施し、2003年には全米でのCDリリースをするまでになります。
このCDが英国のジャズジャーナルインターナショナルという専門誌で、批評家投票・新譜部門の第1位に選ばれました。
こちらがその時のメンバーです。

40歳の時に小川さんはこの賞を受賞し、アメリカデビューのオファーが来ますが、「後に夫となる方との日本の生活」や「ジャズは楽しく今後もやっていきたい」との思いからアメリカデビューの話は断る事になります。
その後、2006年にビクターエンタテイメントからジャズピアニストとしてメジャーデビューをする事になります。
CDリリース曲一覧
曲に関しては、デビュー前からリリースされており、国内CDは9枚、海外製作では1枚が発売されています。
スウィンギン・ストライド(2006年)
2016年1月21日リリースの、メジャーデビューと同時に発売されたアルバムです。
収録曲は13曲です。
- フィンガー・バスターFINGER BUSTER
- ドロップ・ミー・オフ・ハーレム DROP ME OFF IN HARLEM
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ヴァイパーズ・ドラッグ VIPER’S DRAG
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コットンテイル COTTONTAIL
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世界に一つだけの花 SEKAINI-HITOTSU-DAKENO-HANA
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ハンドフル・オブ・キーズ HANDFUL OF KEYS
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ムーン・リヴァー MOON RIVER
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エキセントリシティ ECCENTRICITY
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ハーレム・ジョイズ HARIEM JOYS
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ホェン・アイム・シクスティフォー WHEN I’M SIXTY-FOUR
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アーント・ヘイガーズ・ブルース AUNT HAGAR’S BLUES
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アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト I’M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
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マイ・ファーザーズ・ラヴ・ソング MY FATHER’S LOVE SONG
It’s All About Love (2003年)

JAZZーAーMINE(2004年)

Together-Again(2009年)

Balluchon(バルーション)(2018年10月11日)

一番最近のリリースアルバムになります。
堅実なリズムセクションに加えて、名古屋市立大学医学部出身ながらジャズメンとして活躍する浜崎航(sax)、 宮之上貴昭門下の俊英、田辺充邦(g)というセンスの良い二人が随所でセンスのソロを聴かせるハイセンスな作品に仕上がっているそうですよ( ・∇・)
最後に
ここまで大阪万博誘致でサプライズプレゼンターを務めた小川理子さんのジャズピアニストとしての経歴や曲について見てきました。
やはり転機は、会社の上司に木村陽一氏がいらっしゃったことかもしれませんね。
仕事ぶりも素晴らしいからこそ声をかけてもらえたのもあるでしょうから、日頃から全力で生きている小川さんは素晴らしい方ですね。
今回の万博誘致で小川さんは更に有名になりそうですから、CDなども売り切れになるかもしれませんね。
これからも小川さんの活躍から目が離せなくなりそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました( ^ω^ )
